静岡県島田市の皮膚科 医療法人社団研成会 伊藤医院 【皮膚科・アレルギー科・泌尿器科・美容皮膚科・肛門科】
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コラム・その他


 公式LINEの満足度調査の結果をお知らせいたします。
投稿:

先日行わせていただいた公式LINEの満足度調査の結果を解析いたしました。

この場を借りて皆様にもお知らせいたします。

 

《実施期間》

2023年5月31日〜2023年6月10日

 

有効回答数 388

 

点数内訳

0=5

1=13

2=3

3=8

4=4

5=44

6=50

7=51

8=108

9=30

10=72

 

概ねご満足いただいているとの評価をいただけたようです。

コメントも148件と大変数多くいただきました。

お時間を取っていただき、誠にありがとうございました。

その中からご意見・ご要望の多かったものを抜粋し、できる限りお答えしたいと思います。

 

【順番取得システムに対する好意的な意見(42件)】

「待ち時間が短縮できた」「家が遠方なので、順番取りが楽になった」「来院しなくても順番が取れる」「ある程度の待ち時間が把握できる」といった、システム導入の目的に合致したコメントを数多くいただきました。

より使いやすくなるように、システムを提供しているメーカーとも協議して、改善を図りたいと思います。

 

【順番・進み具合の把握が困難(10件)】

その一方で、「順番・進み具合がわかりにくい」という、反対のコメントもいただきました。

診察進行の目安は、おおよそ30分に10人前後ですが、診察内容によって大きく前後することもあり、残念ながら明確には申し上げることはできません。

また、中待合への呼び込みはおおよそ5人ずつ行っておりますので、番号もひとつずつ進むわけではなく、5番ずつ進みます。

さらに、不在者・遅着者がおられたり、キャンセルなどがあったりしますと、その番号がスキップされますので、思いの外、順番が早く進むこともございます。

残念ながらこの点は現行のシステムでは解決が難しいため、LINEもしくはメールによる呼び出しシステムをご活用いただくと共に、是非余裕をもった呼び出し設定をお願い致します。

ご理解とご協力のほど、よろしくお願いいたします。

 

【駐車場について(38件)】 

時間に余裕をもって来院しても、駐車場の空き待ちをしていると、順番に遅れそうになってしまう、実際に遅れてしまった、といった、駐車場の不足についてのコメントが数多くありました。

駐車場の拡充については、以前から多くのご要望をいただいており、現在も当院周囲での駐車場用地の確保を目指しておりますが、現時点では難しい状況です。

インターネットでの順番取得システムの導入には、順番を取りに来る手間をなくし、その順番に来院していただくことで、待合室・駐車場での待ち時間を少しでも解消したいという目的がありましたが、まだ十分に機能しているとは言えないようです。

用地確保が難しい以上、まずは、このシステムを浸透させて利用率を上げ、当院でもシステムの改善を進めることで、駐車場の混雑解消を目指したいと思います。

また、駐車場不足に関連して、「有料駐車場の駐車券を発行して欲しい」とのコメントも寄せられましたが(4件)、発行枚数の予測が難しく、財政負担が想定できないため、現時点では駐車券の発行は検討しておりません。

 

【順番に遅れた場合の対応について(12件)】

駐車場不足に次いで多かったコメントは、「順番から遅れてしまった場合に、待ち時間が長くなる」点に言及したものでした。

そのことから、「以前の方法が良い」とのコメントもいくつかありました(7件)。

一方で、進捗状況の確認ができるため、院内で長時間待たなくとも、順番に合わせて来院することができるようになり、前述のように好意的なコメントも数多く頂いております(39件)。

以前の方法では、早い番号を持っていると、どのタイミングで戻られても比較的早くに呼ばれるため、待ち時間が短くて済んでいました。

そのため、早い番号を確保しておいて、あとでゆっくりと、場合によっては順番が過ぎた頃を見計らって、来院される方も多かったようです。

ところが最近では、そのような対応をなさる方がとても大勢になってしまい、実際にお待ちになっている人数がどれほどなのか、手持ちの番号からは把握できない状態になっていました。

その結果、もうすぐ診察の順番が来るはずの番号をお持ちの方でも、大勢のお戻りの方が優先されてしまい、何故か極端に待ち時間が長くなってしまうといった事態が生じ、多くの苦情、改善を要望する声が数多く寄せられておりました。

今回のシステムでは、午前・午後で番号を分けて、進行状況を公開することで、お待ちになっている人数を把握しやすくして、「待ち時間の不明確さ」を改善することが一番の目的となっております。

そのため、進行状況を把握して順番通りに来院された患者さんは、順番通りに診て差し上げる必要がありますので、遅れて来られた方々には少々お待ちいただかざるを得ないと考えております。

他のクリニックでは、順番に遅れた方は、順番を取り直していただく(最後尾についていただく)ところもあるようですが、当院ではできる限り柔軟に対応させていただきますので、ご理解いただけますと幸いです。

引き続き、システムの利用率を上げ、当院でもシステムの改善を進めることで、少しでも役立てるものに育てていきたいと思います。

 

【時間制での予約について(20件)】

順番が取得できるだけでなく、時間枠で予約が取れるようにして欲しい、完全予約制にして欲しい、とのご要望もありました。

予約制を採用しているクリニックもございますが、時間枠による完全予約制にもいくつか問題点がございます。

まずひとつに、患者さんの症状によって、診察・処置にかかる時間が異なるため、必ずしも時間通りに診療を進めることができません。

時間を遵守するためには、受診できる人数を絞らねばならなくなり、受診されたい方すべてを受け入れて差し上げることができなくなります。

ヤケドや怪我など、急に受診をされたい方をお断りしなくてはいけない事も出てきかねません。

当院は、この地域では数限られた皮膚科・泌尿器科クリニックのひとつですので、「地域のかかりつけ医」の役割を果たすため、そのような状況は避けたいと考えています。

今後の状況に応じて引き続き検討いたしますが、現時点では予約制を導入する予定はまだありません。

大変申し訳ありませんが、ご理解いただけますと幸いです。

 

【インターネットを使えない方への対応(4件)】

「みんながLINEを使っているわけではない」「インターネットが使えない」というご意見も複数いただきました。

地域柄、当院にはご高齢の方も数多く来院され、中にはインターネットやスマートフォン、LINEに馴染めない方、使えない方もおられます。

一方で、最近ではご高齢の方の間でも少しずつ利用が広がってきているようです。

導入後2ヶ月での経験を元に、直接来院された方の待ち時間が、インターネットで順番を取得された方と比べて、極端に長くならないように、システム上で一定の配慮を行っております。

こちらは随時、利用状況に応じて対応・変更させていただきます。

 

【順番取得システムの利用時間について(5件)】

システムの開始時間を早めて欲しいとのご意見もいただきました(5件)。

前述のとおり、インターネットやスマートフォン、LINEに馴染めない方、使えない方にも十分に 配慮する必要がございます。

基本的には、朝早くから来院されて並ばれている方を優先しておりますので、その方々の受付が終了する時間を目処に、順番取得システムの開始としております。

システムの利用率が上がり、受付窓口に並ぶ方が少なくなれば、受付時間を前倒しすることもできると思いますが、今暫く様子を見させていただきたいと思います。

 

【医師・スタッフへのコメント(18件)】

私や大先生、受付事務、看護師への労いや感謝のお言葉をたくさん賜り(18件)、大変励みになりました。

誠にありがとうございました。

その一方で、接遇に関する苦言も数件いただいております。

スタッフ一同で改善に努めたいと思います。

 

【その他】

その他にも多くのコメントをいただきました。

いくつか抜粋してお答え致します。

 

*全体の待ち人数がわかると嬉しい

*番号通知をもう少し細かく設定できるようにして欲しい

システムの会社と検討してみます。ありがとうございました。

 

*何分前に来ればよいですか?

中待合に呼ばれるまでに、順番に遅れないように来ていただければ助かります。

よろしくお願いいたします。

 

*待ち時間が長い 

連日、たくさんの方々に来院していただき、大変ありがたく思っております。

その一方で、診療までの待ち時間が大変長くなっている事をお詫び致します。

丁寧な診察に心掛け、みなさまにご満足いただけるように努めつつも、できる限り待ち時間の短縮を図りたいと常々苦慮しており、その解決策のひとつとして、今回のシステム導入に至っております。

まだ十分ではないかもしれませんが、少しでも改善の一助になってくれればと願っております。

 

*ネットで予約する場合と直接来院して順番を取る場合では差があるか?

基本的にはありませんが、現時点では順番取得システムの稼働開始時間を少し遅らせているため、朝から並んで窓口受付された方が、早い順番を確保しやすくはなっています。

また、インターネットで順番取得された方と、直接来院された方の割合をみて、必要に応じて、若干の調整を加えています。

 

 

おわりに

 

どのようなシステムにも利点・欠点はありますので、すべてのご要望にお応えすることはできませんが、今後もみなさまのご意見を伺いながら、状況に応じて運用方法を検討し、必要であれば改訂してより良いものにしていきたいと考えております。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

 

2023年6月30日

伊藤医院 院長

伊藤 宗成

 

 


2023年6月30日(金)

 島田大祭に参加いたしました!
投稿:
この度、第110回島田大祭に「大井組中老」として第壱街から参加しました。

  
  ・大先生と一緒に参加!

小学生の頃に「地踊り」には参加していましたが、「青年部」の歳には東京にいましたので、地元・島田に戻ってきて本格的に参加させていただくのは「初」となります。

「中老」ですので(そう言われるのには少々抵抗がありますが、、、)、主に「青年部」のサポート役として、上踊りの補助、屋台の牽引、可能な範囲でお手伝いをさせていただきました。
3日間の長丁場、初めてで不慣れな事も多く少々疲れはしましたが、先輩方に教えを請いつつ、「島田大祭」を堪能させていただきました。

ただ思いの外、参加者が少ない印象を受けました。
島田が誇れる大祭ですので、もっともっと参加者が増えて、全国から人が集まるお祭りになるとよいな、と感じました。

また3年後、是非参加して、島田を、「島田大祭」を盛り上げていきたいと思います。


2022年10月14日(金)

 レバノン皮膚科学会学術大会に招聘参加いたしました。
投稿:
2022年9月29日〜10月1日まで、中東・レバノンの首都・ベイルートで開催された「レバノン皮膚科学会学術大会」に招聘参加して参りました。

中東・レバノンと聞くと、どうしても危険な雰囲気を感じてしまいがちですが、2〜3年ほど前から始まった経済危機、2年前のベイルート港爆発事故と、度重なる困難に見舞われているにも関わらず、レバノンの人々は親切かつ穏やかで、ホスピタリティに溢れた大変素晴らしい国でした。

  
  ・会場となった海沿いのホテルからの眺望

学会では、私のライフワークである「皮膚科領域におけるiPS細胞の活用」について、ふたつの講演をさせていただきました。
コロナ禍のため、久し振りの海外学会への参加および英語での講演でしたが、無事に終えることができてホッとしております。
参加されている先生方にも興味を持って頂けたようで、いくつか参考になる質問も頂きました。
また、その他の講演からも、レバノンでの皮膚科事情や、いくつかの新しい知見を得ることができ、大変有意義な学会となりました。

  

  
  ・学会での講演と懇親会の様子(レバノンの若手皮膚科医のみなさんと)

留守中は、患者さん皆様にはご迷惑をおかけいたしましたが、新型コロナウイルス感染症にかかることなく、無事に戻って来られて安堵しております。

今後も引き続き、学会などで新しい知見を取り入れることを怠らず、地域の皆様の「皮膚のかかりつけ医」として、より良い医療が提供できるよう日々精進してまいります。


2022年10月13日(木)

 JDS Best Paper Award 2020を頂きました!
投稿:
この度、私が執筆した研究論文が "JDS Best Paper Award 2020" に選出されました!

この賞は、日本研究皮膚科学会の学会誌であるJournal of Dermatological Science誌に2020年度に掲載された論文の中から、独創的で優れた成果を示した論文に対して授与されるもの、とのことです。

ここ島田市で地域医療に携わる傍ら、週末の時間を利用して大学での研究を続けてきた成果をこのような形で評価して頂けたことは、大変ありがたく、非常に嬉しい出来事でした。

この場をお借りして、長年に渡り指導してくださった諸先生方、研究のお手伝いをしてくださった研究補助員の方に御礼申し上げます。

また、金曜日の診療業務を担当し、私の大学での研究を支援してくれている父にも感謝したいと思います。

そして、当院に治療にいらっしゃる患者さんにも、日頃から多くの気づきを頂き、そしてたくさんの事を学ばせていただいており、感謝しております。

引き続き、最新の皮膚科学を学び、研鑽を積むことで、みなさまの「皮膚の健康」に寄与できるよう、努めてまいりたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

2021年11月23日(火)

 2021年9月7日放映・「ザ!世界仰天ニュース」における「脱ステロイド療法」に関する放映について
投稿:
みなさま、こんにちは。

昨晩、テレビ番組にて「脱ステロイド療法」に関する放映がなされました。
https://www.ntv.co.jp/gyoten/articles/324832soi30yru6ja20.html?fbclid=IwAR1FP-MgyAf8sf5WIlYaTxJiwhTHics6OQL25WauXlGWSy_PmHACeZA47Yw

ステロイド外用薬を使用し続けていないと、顔の皮膚をキレイに保てない状態だった患者さんが、ステロイドを一切断つことで(脱ステロイド療法)、壮絶なリバウンド(皮膚症状の悪化)に耐えながら、1年以上をかけて健常な皮膚を取り戻した、という内容でした。

この放映は非常に問題があると感じております。

まず、この症例での診断名はなんだったのでしょうか?
ステロイドを使うことで悪化しうる病気もあります。
そもそもステロイドを使うことが妥当だったのでしょうか?
そして、ステロイドが十分な効果を示していないのに、担当医がドンドン強いステロイドを使うという選択をなぜしてしまったのか、全く示されていません。

私は、この症例の場合、ステロイドが「悪」なのではなく、問題だったのは「使い方」だったのではないかと想像しています。
例えば、「水」は私達の体に欠かせないものですが、もし摂取しすぎれば、命に関わる「水中毒」になることだってあります。

例えば、ステロイド外用薬を主に使用する「アトピー性皮膚炎の治療」には、様々な科学的根拠に基づいて作成されたガイドラインがあり、大筋はそのガイドラインに基づいて治療が行われております。
そのなかで、ステロイド外用は「治療の基本のひとつ」と位置づけられております。

そのため、あたかも『ステロイド外用薬の使用は「悪」』と誤解を招くような、この度の一方的な放映内容は受け入れ難いものがあります。
80年代にテレビによる「ステロイドバッシング」で、多くのアトピー性皮膚炎の患者さんが、安易な「脱ステロイド療法」を行い、多大な健康被害を受けられました。
実際に過去には、不適切かつ頑なな脱ステロイド療法を行った皮膚科医が、アトピー性皮膚炎の患者さんの症状を著しく悪化させた原因は、治療行為上の過失によると責任を問われています。
テレビ番組の影響力は計り知れず、今回の放映はまさにその二の舞を演じうるものです。
バラエティ番組とはいえ、もう少し内容を吟味し、多角的な内容にできなかったのか、と大変疑問に思います。

この放映については、すでに多方面から多くの批判が集まっています。
決して安易な「脱ステロイド療法」を行わないでください。
テレビ局は決して責任は取ってくれません。

もしステロイド外用薬の使用に不安や疑問を感じられた場合、当院でも近隣の先生でも構いませんので、必ず皮膚科専門医に相談していただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。


2021年9月8日(水)

 新型コロナウイルスのワクチンについて:その3
投稿:

 

今度は、新型コロナウイルスワクチンに対する懸念材料を少しお話します。

 

1.新たにPEGに対するアレルギーを獲得する可能性

 

アレルギーとは、ある物質に対して過剰な免疫反応を起こすことを指します。

 

アレルギーは、一部例外はあるものの、基本的に「生まれつき」のものではなく、後々獲得してしまうものです。

それは「花粉症」を例にするとよくわかります。

花粉症は、花粉に対して過剰な免疫反応を起こして、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどが出るアレルギーの病気です。

生まれてこの方、春になればみんな平等にスギ花粉を吸い込んでいるはずなのに、発症してしまう人、平気な人、様々ですし、発症するその時期も全く違います。

今までなんの問題もなく使っていた化粧品が急に合わなくなって使えなくなる、美味しく食べられていたエビに対するアレルギーが急に出るようになって、大好きなのに食べられなくなる、そういうことは決して珍しくありません。

 

また、口から摂取されたものは、基本的に栄養として取り込む必要があるものですから、免疫反応で排除する・アレルギーを起こす、ということは稀です。

一方で、皮膚は、外敵から身を守るために体を覆っているバリアとして働いています。

そのため、皮膚から入ってきたものは異物と見なし、排除しようと強く免疫反応を起こします。

「虫刺され」が良い例ではないでしょうか。

虫の成分が体に入ってくることで、それを排除しようと、免疫反応を起こして皮膚が赤く腫れ上がるのです。

 

ワクチンに使われているPEGについても同じことが言えます。

特に、ワクチンは皮膚に打ち込みます。

皮膚から取り込まれたPEGが、新たに異物として認識され、アレルギー反応を起こしてしまうようになる可能性がゼロではありません。

 

 

2.長期的なフォローの必要性

 

短期的な「副作用」「副反応」とは別に、長時間経過したあとに明らかになる「合併症」についても考えなくてはいけません。

ワクチン接種による「長期的な合併症」のひとつに自己免疫疾患が挙げられます。

これは、ワクチン接種によって免疫が活性化された結果、ウイルスに対する免疫だけではなく、好ましくない異常な免疫まで活性化されてしまい生じるとされています。

若年性関節リウマチ、ギラン・バレー症候群、横断性脊髄炎、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、1型糖尿病など、過去にワクチン接種と関連があるのではないか、と報告されている病名は、このようにいくつもありますし、そう聞くと怖くもなるかもしれません。

ですが、こういった「自己免疫疾患」の報告は、非常に稀です。

また、これらの自己免疫疾患は、新型コロナウイルスワクチンだけでなく、他の既存のワクチンでも報告されていますし、別の原因(実際のウイルス感染など)でも起こり得ます。

どんな薬にでも副作用はあり、非常に稀ながら、命に関わる重篤な合併症も存在します。

ですが、みなさん、それほど気にされずに、高血圧や糖尿病の薬をお飲みになります。

ワクチンでも同じことで、稀な合併症に対して、どこまで神経質になる必要があるか、は難しいところです。

 


さて、最近一番多く聞かれる質問が、「私は〇〇という病気があるけど、ワクチンは打っていいのでしょうか?」というものです。

アトピー性皮膚炎やじんま疹など、皮膚科にはアレルギー疾患が多くありますが、ワクチンを接種しても大丈夫です。

PEGに対するアレルギーがある」とハッキリとわかっている方は、ワクチン接種は避けるべきですが、それ以外の方は問題ありません。


もちろん、「副作用が起きない」というわけではありません。

他の一般的な薬と同様に、低い確率ながら、誰にでも起きうるものであって、リスクはゼロにはできません。

 

 

最後に、ワクチン接種の是非についてです。

私自身は接種することを推奨していますが、最終的には各自の判断が求められます。

 

各種報道では、「ワクチンを打つリスク」ばかりに目が向いているように思います。

先にも書いたとおり、「ワクチンに対する正しい知識」も限られているようにも思います。

その一方で、「新型コロナウイルスに罹患した時のリスク」、つまり「ワクチンを打たなかった場合のリスク」があまり議論にあがっていないように感じます。

その双方の情報を十分に取り揃え、平等に考え、天秤にかけた上で、考えていただければと思います。

 

 

一連のコラムがみなさんの参考になることを願っております。



2021年3月28日(日)

 新型コロナウイルスのワクチンについて:その2
投稿:

先日の続きで、「新型コロナウイルスのワクチン」についてまとめていきます。

 

2.取り扱いの違い

 

ニュースなどで、「新型コロナウイルスワクチンは−80℃での保存が必要で大変!」と聞いたことがあるかと思います。

これは、mRNAが非常に不安定で、壊れやすいためです。

様々なタンパク質を作り出す遺伝子情報(設計図)であるmRNAは、細胞の中で必要な時に必要なだけ存在する必要があります。

そのため、用が済めばすぐに分解されてしまうのです。

打ち込まれたワクチンのmRNAも一度は細胞の中に取り込まれますが、しばらくすると分解され、消えてなくなってしまいます。

巷では、「打ち込まれた遺伝子情報がずっと残り続けて悪さをする」といった情報が流れていたりしますが、そのようなことは決してありません。

 

とはいえ、mRNAが細胞の中に取り込まれる前、ウイルスのタンパク質が作り出される前に、mRNAが壊れてしまっては困ります。

そのため、必要十分なmRNAが細胞に届いて、タンパク質が作り出されるようにする様々な工夫がなされているわけですが、そのすべてが長年の基礎研究で解明された発見・技術に基づいています。

新型コロナウイルスのワクチンは、まさにその結晶と言えます。

 

 

3.副反応・副作用の違い 

 

どんな薬にも副作用があるように、ワクチンにも副作用があります。

一番問題になるのはアナフィラキシーショックです。

過剰なアレルギー反応により、呼吸困難、血圧低下など、生命を脅かす症状を呈します。

 

インフルエンザワクチンでは、ウイルスを増やすために鶏卵を使います。

ワクチン製造の際、卵の成分は取り除かれるわけですが、完全に取り除くのは困難で、わずかながら残ります。

卵アレルギーがある人は注意が必要と言われるのはそのためです。

(余談ですが、インフルエンザワクチンに残存する卵由来の成分は、もともと非常に微量で、さらに最近の技術革新により、さらに量が減っています。

また、卵アレルギーの有無によっては、インフルエンザワクチンによるアレルギー反応の発生率に差がないことが報告されました。

そのため、卵アレルギーがあるからといって、インフルエンザワクチンが打てないということはありません。)

 

新型コロナウイルスワクチンでは、ポリエチレングリコール(PEG)に対するアレルギーが問題になっています。

新型コロナウイルスワクチンでは、mRNAが細胞内に取り込まれやすくするように、PEGmRNAを包んでいます。

PEG自体は無害で、様々な工業製品や化粧品、歯磨き粉、さらには下痢止めの薬など、我々の生活の中でも幅広く使われています。

しかし、だからといって、万人に無害とは限りません。

非常に稀ですが、このPEGに対してアレルギーを持っている方もいらっしゃいます。

そのような方では、アナフィラキシーショックを起こす可能性があるわけです。

また、新型コロナウイルスワクチンでアレルギーを起こす方に、女性が多いことに注目が集まっていますが、これは女性が化粧品を通じてPEGに接する機会が多く、相対的に男性よりもPEGにアレルギーを持つ割合が多いためと考えられています。

 

しかしながら、ゼロではないとはいえ、アナフィラキシーショックが生じる確率は非常に低いです。

もちろん、こればかりは打ってみないとどうなるかはわかりませんので、絶対的な事は言えませんが、一般的な抗生剤の内服で副作用が生じる確率よりも、新型コロナウイルスワクチンによるアレルギーを起こす確率は低いとされています。

「ワクチンで何例のアレルギー症状が出た」との報道がされていますが、何例に摂取して、何例のアレルギー症状だったのか、どの程度ひどい症状だったのか、肝心の情報が抜けており、ワクチンに対して公正な報道とは言い難いと感じます。

 

さて、ワクチンでは、副作用とは別に、「副反応」と言われるものがあります。

「副反応」とは、万人に生じる可能性がある、ワクチン接種後の不快な反応です。

新型コロナウイルスワクチンでは、必ずといって筋肉痛が起きるようです。

私も二日間ほど、筋肉痛に悩まされましたが、腕が動かせないほどの痛みではありませんでした。

これはワクチンの成り立ちを考えると、理解できる副反応です。

筋肉の細胞にmRNAを取り込ませて、異物であるウイルスのタンパク質を作らせるので、その筋肉の細胞はいずれ壊されてしまいます。

そう考えると、筋肉痛が生じることこそが、うまくワクチンが働いてくれている証拠なのだろうと思います。

 

また、2回目の接種では、副反応がより強く出ることが予想されています。

1回目の接種で免疫がつきはじめているので、しょうがないことだろうと思います。

 

 

思いの外、長くなったので、続きはまた今度にします。



2021年3月26日(金)

 新型コロナウイルスのワクチンについて:その1
投稿:

先日、勤務先の大学病院にて、一回目の新型コロナウイルスのワクチン接種を受けてまいりました。


 


近頃、診察の際、ワクチン接種に関する質問を受ける機会が多くあります。

そこで、今回のワクチンがどのような手法で作られていて、どのような特徴があるのか、わかる範囲で、できる限りわかりやすくお伝えしようと思います。

 

まず、インフルエンザワクチンに代表される一般的なワクチンは、「不活化ワクチン」と言われているものです。

無害化させた実際のウイルスを体の中に打ち込み、免疫を獲得させるワクチンです。

 

一方で、新型コロナウイルスのワクチンは「mRNAワクチン」と言われているものです。

mRNA(メッセンジャーRNA)というのは遺伝子情報のひとつであり、設計図のようなものです。

私達を形作っている細胞は、この遺伝子情報を元に、様々なタンパク質を作り出して、活動を行っています。

今回のワクチンでは、新型コロナウイルスの表面のタンパク質の元となる遺伝子情報(mRNA)を人工的に作り出して、それを体の中(筋肉内)に打ち込みます。

そうすると、筋肉の細胞がこのmRNAを取り込み、その遺伝子情報を元に新型コロナウイルスのタンパク質を細胞の中で作り出し、擬似的な感染状態を生じます。

その結果、新型コロナウイルスに対する免疫を獲得するわけです。

 

mRNAワクチンは新たな手法で作られたワクチンであるがゆえに、「急造だ!」「臨床試験が十分でないのでは?」という声も多く聞かれます。

しかし、mRNAという遺伝子情報の基礎研究は、長年に渡って積み重ねられています。

その研究成果が成熟し、まさにこのタイミングで結実したからこそ、通常であれば不可能なぐらい「急造できた」のだと思います。

このワクチンによって新型コロナウイルスが制圧に向かえば、なかなか注目されることのなかった基礎研究のひとつの勝利と言えるのではないか、と考えています。

 

さて、インフルエンザワクチンと新型コロナウイルスワクチン、作り方が違えば、その特徴も大きく変わります。

 

 1.効果の違い

 

まず、効果の違いです。


みなさん、インフルエンザワクチンにどのような印象を持たれていますか?

「あまり効果がない」「打ったけど、感染してしまった」など、あまりポジティブな印象をお持ちでないかもしれません。


免疫には「液性免疫」と「細胞性免疫」のふたつのシステムがあります。

「液性免疫」とは、みなさんがよく耳にする「抗体」を作り出すものです。

「抗体」とは飛び道具のようなもので、侵入してきたウイルスにくっついて、ウイルスを無力化します。

一方で「細胞性免疫」とは、主にT細胞と呼ばれる免疫細胞によって、ウイルスに感染してしまい、悪さをする恐れのある自身の細胞を探し出して殺処分するものです。


 

                           *河本宏先生の記事から転用


実は、「不活化ワクチン」であるインフルエンザワクチンでは、我々が持っているふたつの免疫システムのうち、「液性免疫」しか活性化できません。

 

一方で、擬似的な感染状態を作り出す「mRNAワクチン」である新型コロナウイルスワクチンは、「液性免疫」と「細胞性免疫」の双方を活性化できます。

そのため、mRNAワクチンである新型コロナウイルスワクチンでは、「有効率90%以上」という、より強力な効果が期待できるわけです。

 

長くなりますので、続きはまた次の機会に記したいと思います。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

「免疫」の詳しい話は、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の河本宏先生の話が非常にわかりやすいので、興味がある方は読んでみてください。

http://kawamoto.frontier.kyoto-u.ac.jp/public/public_Top.html

https://www.covid19-taskforce.jp/opened/immune-response1/

 


2021年3月25日(木)

 嬉しいお手紙
投稿:
先日、ウイルス性イボで液体窒素による凍結療法を受けておられた小学生の患者さんから、とても嬉しいお手紙を頂きました。

あまりに嬉しくて、お礼のお電話をさせていただいた際、ご両親から転載の許可が頂けましたので、ご紹介させていただきます。

非常に痛くてつらい治療だったはずなのに、こんなに素敵なお手紙を頂けて、この瞬間が医師として何よりの幸せです。
私だけでなく、スタップ一同、みんなの励みとなりました。
本当にありがとうございました。

決してこのようなお褒めのお言葉ばかりでなく、時にはお叱りを受けることもございますが、日々精進し、これからも地域の皆様の「皮膚の健康」をサポートできるように頑張ってまいります。

今後ともよろしくお願いいたします。


2021年3月3日(水)

 新たな新型コロナウイルス対策
投稿:
こんにちは。

当院では、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、低濃度のオゾンを持続的に発生させることができる空気清浄機を、各診療ブースに設置いたしました。


オゾンには、以前からインフルエンザウイルスなどのウイルスを不活性化する効力があることが知られていましたが、新型コロナウイルスへの効力は未確認でした。

この度、奈良県立医科大学および藤田医科大学より、オゾンが新型コロナウイルスの不活性化に有効であるとのデータが示されました。

研究レベルでの環境下とは異なり、診療所のような、大変広く、常に換気をされている環境下では、完全にウイルスを不活化することは難しいと思われますが、ある一定の予防効果はあると思われます。

来院される患者さまの安心に少しでもつながると嬉しいです。


2020年8月29日(土)

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