静岡県島田市の皮膚科 医療法人社団研成会 伊藤医院 【皮膚科・アレルギー科・泌尿器科・美容皮膚科・肛門科】
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コラム・その他


 JDS Best Paper Award 2020を頂きました!
投稿:
この度、私が執筆した研究論文が "JDS Best Paper Award 2020" に選出されました!

この賞は、日本研究皮膚科学会の学会誌であるJournal of Dermatological Science誌に2020年度に掲載された論文の中から、独創的で優れた成果を示した論文に対して授与されるもの、とのことです。

ここ島田市で地域医療に携わる傍ら、週末の時間を利用して大学での研究を続けてきた成果をこのような形で評価して頂けたことは、大変ありがたく、非常に嬉しい出来事でした。

この場をお借りして、長年に渡り指導してくださった諸先生方、研究のお手伝いをしてくださった研究補助員の方に御礼申し上げます。

また、金曜日の診療業務を担当し、私の大学での研究を支援してくれている父にも感謝したいと思います。

そして、当院に治療にいらっしゃる患者さんにも、日頃から多くの気づきを頂き、そしてたくさんの事を学ばせていただいており、感謝しております。

引き続き、最新の皮膚科学を学び、研鑽を積むことで、みなさまの「皮膚の健康」に寄与できるよう、努めてまいりたいと思います。

今後ともよろしくお願いいたします。

 

2021年11月23日(火)

 2021年9月7日放映・「ザ!世界仰天ニュース」における「脱ステロイド療法」に関する放映について
投稿:
みなさま、こんにちは。

昨晩、テレビ番組にて「脱ステロイド療法」に関する放映がなされました。
https://www.ntv.co.jp/gyoten/articles/324832soi30yru6ja20.html?fbclid=IwAR1FP-MgyAf8sf5WIlYaTxJiwhTHics6OQL25WauXlGWSy_PmHACeZA47Yw

ステロイド外用薬を使用し続けていないと、顔の皮膚をキレイに保てない状態だった患者さんが、ステロイドを一切断つことで(脱ステロイド療法)、壮絶なリバウンド(皮膚症状の悪化)に耐えながら、1年以上をかけて健常な皮膚を取り戻した、という内容でした。

この放映は非常に問題があると感じております。

まず、この症例での診断名はなんだったのでしょうか?
ステロイドを使うことで悪化しうる病気もあります。
そもそもステロイドを使うことが妥当だったのでしょうか?
そして、ステロイドが十分な効果を示していないのに、担当医がドンドン強いステロイドを使うという選択をなぜしてしまったのか、全く示されていません。

私は、この症例の場合、ステロイドが「悪」なのではなく、問題だったのは「使い方」だったのではないかと想像しています。
例えば、「水」は私達の体に欠かせないものですが、もし摂取しすぎれば、命に関わる「水中毒」になることだってあります。

例えば、ステロイド外用薬を主に使用する「アトピー性皮膚炎の治療」には、様々な科学的根拠に基づいて作成されたガイドラインがあり、大筋はそのガイドラインに基づいて治療が行われております。
そのなかで、ステロイド外用は「治療の基本のひとつ」と位置づけられております。

そのため、あたかも『ステロイド外用薬の使用は「悪」』と誤解を招くような、この度の一方的な放映内容は受け入れ難いものがあります。
80年代にテレビによる「ステロイドバッシング」で、多くのアトピー性皮膚炎の患者さんが、安易な「脱ステロイド療法」を行い、多大な健康被害を受けられました。
実際に過去には、不適切かつ頑なな脱ステロイド療法を行った皮膚科医が、アトピー性皮膚炎の患者さんの症状を著しく悪化させた原因は、治療行為上の過失によると責任を問われています。
テレビ番組の影響力は計り知れず、今回の放映はまさにその二の舞を演じうるものです。
バラエティ番組とはいえ、もう少し内容を吟味し、多角的な内容にできなかったのか、と大変疑問に思います。

この放映については、すでに多方面から多くの批判が集まっています。
決して安易な「脱ステロイド療法」を行わないでください。
テレビ局は決して責任は取ってくれません。

もしステロイド外用薬の使用に不安や疑問を感じられた場合、当院でも近隣の先生でも構いませんので、必ず皮膚科専門医に相談していただきたいと思います。

よろしくお願いいたします。


2021年9月8日(水)

 新型コロナウイルスのワクチンについて:その3
投稿:

 

今度は、新型コロナウイルスワクチンに対する懸念材料を少しお話します。

 

1.新たにPEGに対するアレルギーを獲得する可能性

 

アレルギーとは、ある物質に対して過剰な免疫反応を起こすことを指します。

 

アレルギーは、一部例外はあるものの、基本的に「生まれつき」のものではなく、後々獲得してしまうものです。

それは「花粉症」を例にするとよくわかります。

花粉症は、花粉に対して過剰な免疫反応を起こして、くしゃみ・鼻水・目のかゆみなどが出るアレルギーの病気です。

生まれてこの方、春になればみんな平等にスギ花粉を吸い込んでいるはずなのに、発症してしまう人、平気な人、様々ですし、発症するその時期も全く違います。

今までなんの問題もなく使っていた化粧品が急に合わなくなって使えなくなる、美味しく食べられていたエビに対するアレルギーが急に出るようになって、大好きなのに食べられなくなる、そういうことは決して珍しくありません。

 

また、口から摂取されたものは、基本的に栄養として取り込む必要があるものですから、免疫反応で排除する・アレルギーを起こす、ということは稀です。

一方で、皮膚は、外敵から身を守るために体を覆っているバリアとして働いています。

そのため、皮膚から入ってきたものは異物と見なし、排除しようと強く免疫反応を起こします。

「虫刺され」が良い例ではないでしょうか。

虫の成分が体に入ってくることで、それを排除しようと、免疫反応を起こして皮膚が赤く腫れ上がるのです。

 

ワクチンに使われているPEGについても同じことが言えます。

特に、ワクチンは皮膚に打ち込みます。

皮膚から取り込まれたPEGが、新たに異物として認識され、アレルギー反応を起こしてしまうようになる可能性がゼロではありません。

 

 

2.長期的なフォローの必要性

 

短期的な「副作用」「副反応」とは別に、長時間経過したあとに明らかになる「合併症」についても考えなくてはいけません。

ワクチン接種による「長期的な合併症」のひとつに自己免疫疾患が挙げられます。

これは、ワクチン接種によって免疫が活性化された結果、ウイルスに対する免疫だけではなく、好ましくない異常な免疫まで活性化されてしまい生じるとされています。

若年性関節リウマチ、ギラン・バレー症候群、横断性脊髄炎、全身性エリテマトーデス、多発性硬化症、1型糖尿病など、過去にワクチン接種と関連があるのではないか、と報告されている病名は、このようにいくつもありますし、そう聞くと怖くもなるかもしれません。

ですが、こういった「自己免疫疾患」の報告は、非常に稀です。

また、これらの自己免疫疾患は、新型コロナウイルスワクチンだけでなく、他の既存のワクチンでも報告されていますし、別の原因(実際のウイルス感染など)でも起こり得ます。

どんな薬にでも副作用はあり、非常に稀ながら、命に関わる重篤な合併症も存在します。

ですが、みなさん、それほど気にされずに、高血圧や糖尿病の薬をお飲みになります。

ワクチンでも同じことで、稀な合併症に対して、どこまで神経質になる必要があるか、は難しいところです。

 


さて、最近一番多く聞かれる質問が、「私は〇〇という病気があるけど、ワクチンは打っていいのでしょうか?」というものです。

アトピー性皮膚炎やじんま疹など、皮膚科にはアレルギー疾患が多くありますが、ワクチンを接種しても大丈夫です。

PEGに対するアレルギーがある」とハッキリとわかっている方は、ワクチン接種は避けるべきですが、それ以外の方は問題ありません。


もちろん、「副作用が起きない」というわけではありません。

他の一般的な薬と同様に、低い確率ながら、誰にでも起きうるものであって、リスクはゼロにはできません。

 

 

最後に、ワクチン接種の是非についてです。

私自身は接種することを推奨していますが、最終的には各自の判断が求められます。

 

各種報道では、「ワクチンを打つリスク」ばかりに目が向いているように思います。

先にも書いたとおり、「ワクチンに対する正しい知識」も限られているようにも思います。

その一方で、「新型コロナウイルスに罹患した時のリスク」、つまり「ワクチンを打たなかった場合のリスク」があまり議論にあがっていないように感じます。

その双方の情報を十分に取り揃え、平等に考え、天秤にかけた上で、考えていただければと思います。

 

 

一連のコラムがみなさんの参考になることを願っております。



2021年3月28日(日)

 新型コロナウイルスのワクチンについて:その2
投稿:

先日の続きで、「新型コロナウイルスのワクチン」についてまとめていきます。

 

2.取り扱いの違い

 

ニュースなどで、「新型コロナウイルスワクチンは−80℃での保存が必要で大変!」と聞いたことがあるかと思います。

これは、mRNAが非常に不安定で、壊れやすいためです。

様々なタンパク質を作り出す遺伝子情報(設計図)であるmRNAは、細胞の中で必要な時に必要なだけ存在する必要があります。

そのため、用が済めばすぐに分解されてしまうのです。

打ち込まれたワクチンのmRNAも一度は細胞の中に取り込まれますが、しばらくすると分解され、消えてなくなってしまいます。

巷では、「打ち込まれた遺伝子情報がずっと残り続けて悪さをする」といった情報が流れていたりしますが、そのようなことは決してありません。

 

とはいえ、mRNAが細胞の中に取り込まれる前、ウイルスのタンパク質が作り出される前に、mRNAが壊れてしまっては困ります。

そのため、必要十分なmRNAが細胞に届いて、タンパク質が作り出されるようにする様々な工夫がなされているわけですが、そのすべてが長年の基礎研究で解明された発見・技術に基づいています。

新型コロナウイルスのワクチンは、まさにその結晶と言えます。

 

 

3.副反応・副作用の違い 

 

どんな薬にも副作用があるように、ワクチンにも副作用があります。

一番問題になるのはアナフィラキシーショックです。

過剰なアレルギー反応により、呼吸困難、血圧低下など、生命を脅かす症状を呈します。

 

インフルエンザワクチンでは、ウイルスを増やすために鶏卵を使います。

ワクチン製造の際、卵の成分は取り除かれるわけですが、完全に取り除くのは困難で、わずかながら残ります。

卵アレルギーがある人は注意が必要と言われるのはそのためです。

(余談ですが、インフルエンザワクチンに残存する卵由来の成分は、もともと非常に微量で、さらに最近の技術革新により、さらに量が減っています。

また、卵アレルギーの有無によっては、インフルエンザワクチンによるアレルギー反応の発生率に差がないことが報告されました。

そのため、卵アレルギーがあるからといって、インフルエンザワクチンが打てないということはありません。)

 

新型コロナウイルスワクチンでは、ポリエチレングリコール(PEG)に対するアレルギーが問題になっています。

新型コロナウイルスワクチンでは、mRNAが細胞内に取り込まれやすくするように、PEGmRNAを包んでいます。

PEG自体は無害で、様々な工業製品や化粧品、歯磨き粉、さらには下痢止めの薬など、我々の生活の中でも幅広く使われています。

しかし、だからといって、万人に無害とは限りません。

非常に稀ですが、このPEGに対してアレルギーを持っている方もいらっしゃいます。

そのような方では、アナフィラキシーショックを起こす可能性があるわけです。

また、新型コロナウイルスワクチンでアレルギーを起こす方に、女性が多いことに注目が集まっていますが、これは女性が化粧品を通じてPEGに接する機会が多く、相対的に男性よりもPEGにアレルギーを持つ割合が多いためと考えられています。

 

しかしながら、ゼロではないとはいえ、アナフィラキシーショックが生じる確率は非常に低いです。

もちろん、こればかりは打ってみないとどうなるかはわかりませんので、絶対的な事は言えませんが、一般的な抗生剤の内服で副作用が生じる確率よりも、新型コロナウイルスワクチンによるアレルギーを起こす確率は低いとされています。

「ワクチンで何例のアレルギー症状が出た」との報道がされていますが、何例に摂取して、何例のアレルギー症状だったのか、どの程度ひどい症状だったのか、肝心の情報が抜けており、ワクチンに対して公正な報道とは言い難いと感じます。

 

さて、ワクチンでは、副作用とは別に、「副反応」と言われるものがあります。

「副反応」とは、万人に生じる可能性がある、ワクチン接種後の不快な反応です。

新型コロナウイルスワクチンでは、必ずといって筋肉痛が起きるようです。

私も二日間ほど、筋肉痛に悩まされましたが、腕が動かせないほどの痛みではありませんでした。

これはワクチンの成り立ちを考えると、理解できる副反応です。

筋肉の細胞にmRNAを取り込ませて、異物であるウイルスのタンパク質を作らせるので、その筋肉の細胞はいずれ壊されてしまいます。

そう考えると、筋肉痛が生じることこそが、うまくワクチンが働いてくれている証拠なのだろうと思います。

 

また、2回目の接種では、副反応がより強く出ることが予想されています。

1回目の接種で免疫がつきはじめているので、しょうがないことだろうと思います。

 

 

思いの外、長くなったので、続きはまた今度にします。



2021年3月26日(金)

 新型コロナウイルスのワクチンについて:その1
投稿:

先日、勤務先の大学病院にて、一回目の新型コロナウイルスのワクチン接種を受けてまいりました。


 


近頃、診察の際、ワクチン接種に関する質問を受ける機会が多くあります。

そこで、今回のワクチンがどのような手法で作られていて、どのような特徴があるのか、わかる範囲で、できる限りわかりやすくお伝えしようと思います。

 

まず、インフルエンザワクチンに代表される一般的なワクチンは、「不活化ワクチン」と言われているものです。

無害化させた実際のウイルスを体の中に打ち込み、免疫を獲得させるワクチンです。

 

一方で、新型コロナウイルスのワクチンは「mRNAワクチン」と言われているものです。

mRNA(メッセンジャーRNA)というのは遺伝子情報のひとつであり、設計図のようなものです。

私達を形作っている細胞は、この遺伝子情報を元に、様々なタンパク質を作り出して、活動を行っています。

今回のワクチンでは、新型コロナウイルスの表面のタンパク質の元となる遺伝子情報(mRNA)を人工的に作り出して、それを体の中(筋肉内)に打ち込みます。

そうすると、筋肉の細胞がこのmRNAを取り込み、その遺伝子情報を元に新型コロナウイルスのタンパク質を細胞の中で作り出し、擬似的な感染状態を生じます。

その結果、新型コロナウイルスに対する免疫を獲得するわけです。

 

mRNAワクチンは新たな手法で作られたワクチンであるがゆえに、「急造だ!」「臨床試験が十分でないのでは?」という声も多く聞かれます。

しかし、mRNAという遺伝子情報の基礎研究は、長年に渡って積み重ねられています。

その研究成果が成熟し、まさにこのタイミングで結実したからこそ、通常であれば不可能なぐらい「急造できた」のだと思います。

このワクチンによって新型コロナウイルスが制圧に向かえば、なかなか注目されることのなかった基礎研究のひとつの勝利と言えるのではないか、と考えています。

 

さて、インフルエンザワクチンと新型コロナウイルスワクチン、作り方が違えば、その特徴も大きく変わります。

 

 1.効果の違い

 

まず、効果の違いです。


みなさん、インフルエンザワクチンにどのような印象を持たれていますか?

「あまり効果がない」「打ったけど、感染してしまった」など、あまりポジティブな印象をお持ちでないかもしれません。


免疫には「液性免疫」と「細胞性免疫」のふたつのシステムがあります。

「液性免疫」とは、みなさんがよく耳にする「抗体」を作り出すものです。

「抗体」とは飛び道具のようなもので、侵入してきたウイルスにくっついて、ウイルスを無力化します。

一方で「細胞性免疫」とは、主にT細胞と呼ばれる免疫細胞によって、ウイルスに感染してしまい、悪さをする恐れのある自身の細胞を探し出して殺処分するものです。


 

                           *河本宏先生の記事から転用


実は、「不活化ワクチン」であるインフルエンザワクチンでは、我々が持っているふたつの免疫システムのうち、「液性免疫」しか活性化できません。

 

一方で、擬似的な感染状態を作り出す「mRNAワクチン」である新型コロナウイルスワクチンは、「液性免疫」と「細胞性免疫」の双方を活性化できます。

そのため、mRNAワクチンである新型コロナウイルスワクチンでは、「有効率90%以上」という、より強力な効果が期待できるわけです。

 

長くなりますので、続きはまた次の機会に記したいと思います。

 

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「免疫」の詳しい話は、京都大学ウイルス・再生医科学研究所の河本宏先生の話が非常にわかりやすいので、興味がある方は読んでみてください。

http://kawamoto.frontier.kyoto-u.ac.jp/public/public_Top.html

https://www.covid19-taskforce.jp/opened/immune-response1/

 


2021年3月25日(木)

 嬉しいお手紙
投稿:
先日、ウイルス性イボで液体窒素による凍結療法を受けておられた小学生の患者さんから、とても嬉しいお手紙を頂きました。

あまりに嬉しくて、お礼のお電話をさせていただいた際、ご両親から転載の許可が頂けましたので、ご紹介させていただきます。

非常に痛くてつらい治療だったはずなのに、こんなに素敵なお手紙を頂けて、この瞬間が医師として何よりの幸せです。
私だけでなく、スタップ一同、みんなの励みとなりました。
本当にありがとうございました。

決してこのようなお褒めのお言葉ばかりでなく、時にはお叱りを受けることもございますが、日々精進し、これからも地域の皆様の「皮膚の健康」をサポートできるように頑張ってまいります。

今後ともよろしくお願いいたします。


2021年3月3日(水)

 新たな新型コロナウイルス対策
投稿:
こんにちは。

当院では、新型コロナウイルス感染症対策の一環として、低濃度のオゾンを持続的に発生させることができる空気清浄機を、各診療ブースに設置いたしました。


オゾンには、以前からインフルエンザウイルスなどのウイルスを不活性化する効力があることが知られていましたが、新型コロナウイルスへの効力は未確認でした。

この度、奈良県立医科大学および藤田医科大学より、オゾンが新型コロナウイルスの不活性化に有効であるとのデータが示されました。

研究レベルでの環境下とは異なり、診療所のような、大変広く、常に換気をされている環境下では、完全にウイルスを不活化することは難しいと思われますが、ある一定の予防効果はあると思われます。

来院される患者さまの安心に少しでもつながると嬉しいです。


2020年8月29日(土)

 水イボ
投稿:
みなさま、こんにちは。
ようやく梅雨が明け、夏の暑さが本格的となってきたようです。

さて季節柄、水イボ(伝染性軟属腫:でんせんせいなんぞくしゅ)に罹患して来院されるお子さんが大変多くなってきました。

水イボは、ウイルスによる皮膚の感染症のひとつです。
ウイルスが皮膚に付着して増殖すると、1〜2mmの光沢のある小さな結節ができます。
ウイルスによる感染症ですので、放っておくと次々と増えて全身にブツブツと広がっていきます。


残念ながら、水イボには根本的な治療薬(飲み薬・塗り薬)がありません。
一番確実な治療法は、ひとつひとつの水イボをピンセットでむしって取り除くことです。
そのため、罹患したお子さんには大変痛く辛い思いをさせてしまいます。
そんなわけで、最近では「水イボはウイルス感染症であり、免疫がつけば自然治癒する」ことから、積極的に治療しないで経過をみる先生も多いようです。
 
確かに、水イボは自然治癒することがある病気です。
しかしながら、自然治癒するまでには「少なくとも半年、長ければ数年かかる」と言われています。
そのため、自然治癒を待つ間にも、残念ながらその数は増えていってしまいます。

お父さん・お母さんもその状況に不安を感じてしまうでしょうし、保育園や幼稚園などで集団生活をする中で、他のお子様に遷してしまう可能性があるため、罹患したお子様は、水遊びなどをすることができず、淋しい思いをしてしまうことも多いようです。
(注:水イボは、プールの水を介して感染しませんので、学校健康安全法でも水遊び・プールは禁止されていません。しかし、遊んでいて直接接触したり、遊具などを介したりして感染を起こしますので、施設によっては禁止されてしまっています。)

そのため、最終的には増えてしまった水イボを大量に摘除せざる得なくなってしまうことが多く、結局は数が少ないうちに摘除することが、罹患したお子さんのためになるのではないか、と私は思っています。

 
また、治療法がなく自然治癒するのは、水イボだけでなく、他のウイルスによる感染症も同じことです。
でも、はしかや風疹、おたふくかぜに罹患すれば、他人に遷さないように注意されますよね?
もちろんこれらの病気は合併症を引き起こす可能性がありますので、水イボと同列に扱うことはできませんが、遷すことで他人に不快な思いをさせることは同じですので、たとえ水イボであっても放っておくべきではないと思います。

そのため、当院では、お子さんが痛い思いをしたとしても、十分に説明をさせていただいた上で、積極的に水イボの治療をしております。

お子さんの体に水イボのようなものを見つけてしまった場合や、自然治癒を待っていたら増えてしまってお困りの場合など、ぜひ伊藤医院にご相談ください。



2020年8月1日(土)

 アトピー性皮膚炎の新薬(コレクチム®軟膏)が使用可能になりました。
投稿:
こんにちは。

本日から、アトピー性皮膚炎の新しい外用治療薬「コレクチム®軟膏」が使用可能になりました。
従来のステロイド外用剤、プロトピック®軟膏と並ぶ、「第3の外用薬」となります。

従来のステロイド外用剤は、皮膚炎を抑える力に優れ、アトピー性皮膚炎の外用療法になくてはならないKey Drugとして、長く使用されてきた薬です。
ただし、力価の強いステロイド外用剤を長期に渡って連用しますと、副作用の出現が懸念されるため、皮膚炎の悪化時に限定し、適切に使用すべき外用薬です。

一方、ステロイド外用剤に代わる新薬として、1999年に登場したプロトピック®軟膏は、炎症抑制効果はステロイドに若干劣り、即効性はないものの、ほとんど副作用がなく、長期連用にも耐えうる薬です。
そのため、「皮膚炎を生じたから塗る」のではなく、「定期的に外用して皮膚炎を予防する(プロアクティブ療法)」ことができる外用剤として、広く使用されています。
しかしながら、使用初期に刺激感・灼熱感が出現することがあり、使用を断念せざる得ず、その恩恵に預かれない患者さんも一定数いらっしゃいます。

新しく登場したコレクチム®軟膏は、ヤヌスキナーゼ(JAK)という物質を抑制し、免疫細胞をおとなしくさせることで、皮膚炎を抑制します。
プロトピック®軟膏と同等の効果が期待でき、今のところ大きな副作用の報告もなく、使用時の刺激感が少ないのも特徴です。
刺激感・灼熱感があり、プロトピック®軟膏が使えなかった患者さんに是非お試しいただきたい外用薬となっています。

アトピー性皮膚炎は、まだまだ完治が難しい病気です。
ですが、近年のシクロスポリン内服の適応拡大、昨年のデュピクセント®(注射による治療薬)の登場、そして今回のコレクチム®軟膏の登場と、皮膚炎の病勢をコントロールするための「武器」が広がってきていると感じます。

当院でも、患者さんの症状に合わせて、適切な治療薬の使用をおすすめして行きたいと思っています。


2020年6月24日(水)

 バラなどが見頃を迎えております!
投稿:
こんにちは。

クリニックの裏手通り・線路沿いの小さな庭で、様々な種類のバラが見頃を迎えております🌹
来院の際には、ぜひひと目ご覧になってみてください。

大先生が丹念に育てておりますので、決して切ったりはなさらないでくださいね。


2020年5月8日(木)

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