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炭酸ガス(CO2)レーザーは、生体内の水分に反応し、 蒸散する性質を持っており、皮膚の表面にある隆起した 病変を削り取るのに適した治療機器です。 良い適応のひとつに、皮膚の表層にできる脂漏性 角化症(加齢性のイボ)が挙げられます。 小さなものであれば、わずかな痛みなので、無麻酔で 治療が可能です。 (大きなものを治療する場合や、痛みが苦手な方では、 麻酔を行います。) ■脂漏性角化症 (加齢性の盛り上がったイボ) 加齢性イボに対する一般的な治療方法は、 「液体窒素による凍結療法」であり、 当院でも主にこの方法で治療してきましたが、 利点と欠点があります。
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〈液体窒素による凍結療法〉 ・保険適応があり安価 ・手軽にできる ✕ 欠点 ・凍結療法の効果に個人差があり、 取れるまで繰り返し通院・治療が必要 ・病変部だけでなく、周囲にも炎症が 波及し、色素沈着を来たす事がある
・再発するリスクが高い |
〈炭酸ガス(CO2)レーザー〉 ・肉眼的に除去されるまで レーザー照射を行うため、 基本的には一度で除去可能 ・凍結療法より色素沈着・痕が 残りにくい ✕ 欠点 ・保険適応がなくやや高額・削った部位の傷が治るまで、 被覆材などによる保護が必要
・再発するリスクは ゼロではないがかなり低い |
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炭酸ガス(CO2)レーザーの場合にも利点と欠点がありますが、より早く・よりキレイに 治したい場合には、炭酸ガス(CO2)レーザーでの焼却・除去をおすすめします。 【料金(自費診療)】 ・25mm2以下(5mm四方) 3000円 ※2〜3mm程度の小さなイボであれば3つまで除去できます。 ・100mm2以下(1cm四方) 8000円 ※5mm四方のイボ4つまで除去できます。 *その他に初診料3200円もしくは再診料850円がかかります。
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■ホクロ・脂腺増殖症・老人性血管腫 他 「ホクロ」や「脂腺増殖症」「老人性血管腫」など、皮膚の深いところに 病変が及ぶ場合、基本的には手術による切除をおすすめしていますが、 径3mm程であれば、炭酸ガス(CO2)レーザーでも焼却・除去できます。 特に加齢と共に多発する「脂腺増殖症」の除去には有効です。 ・手術と比べて短時間で施術可能 ・出血がほとんどない ・縫い寄せによる線上のキズではなく、ニキビ痕のようなキズになるので、 3mm程の大きさであれば、思いの外目立たない ✕ 欠点 ・取り残しが生じ、再発する確率が手術よりも高い ・削った部分の傷が治るまで、被覆材などによる保護が必要で、 手術と比べて被覆する期間が長い 【料金(自費診療)】 ※ 一度での焼却・除去は3つまでとします。 3mm未満 8000円/個 3mm〜5mm未満 10000円/個 ※ 5mm以上のものは基本的に手術での切除をおすすめします。 *その他に初診料3200円もしくは再診料850円がかかります。 脂漏性角化症、ホクロ・脂腺増殖症・老人性血管腫、いずれの場合も、 炭酸ガス(CO2)レーザーの適応かどうか、もしくは保険適応が可能かどうかも含め、 月〜木曜日に受診のうえで、伊藤宗成医師に直接ご相談ください。 |